この漢字の野菜は何でしょう?【難読漢字5選 野菜編②】

皆さんはいつもカタカナやひらがなで見ている野菜を漢字で見たことはありますか?

普通だったらカタカナなどで書いてあるので、漢字で書いてあるものを見かけることなんてないですよね。

なので今回の記事では普段見かけることなんてない野菜の漢字を5つ紹介します。

以前書いた記事でも難しい野菜の漢字を紹介しているので、合わせてご覧になってみてください。

前回の記事

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1つ目 牛蒡

この漢字の野菜は「ごぼう」になります。

この漢字の由来は中国が関係していて、中国には「蒡」というごぼうに似た草があり、草木の大きなものを表すのに「牛」という字を中国では使うため、「蒡」よりも大きな植物だったごぼう「牛蒡」という漢字になりました。

また、もともと牛蒡は中国から薬草として伝わってきたものになります。

ごぼうに牛という漢字は少し似合わないような気がしますね。

青森県になります。青森と言ったらリンゴのイメージが強いため驚きました。

2つ目 蕃茄

この漢字の野菜は「トマト」になります。

この漢字の由来も中国が関係しています。

「蕃」という漢字は外国(西欧)という意味で、「茄」はそのままナスのことを表すため、「蕃茄」とは西欧からきたナスということになります。

トマトが外国からもたらされたときに中国でこの漢字が使われたことが由来で、日本でもこの漢字がそのまま使われています。

また、トマトの漢字は他にも4つもあり、

  • 「唐柿(カラガキ、トウシ)」
  • 「小金瓜(コガネウリ)」
  • 「赤茄子(アカナス)」
  • 「珊瑚樹茄子(サンゴジュナス)」
と難しい漢字ばかりです。
ちなみに今紹介したこの蕃茄の読み方は「ばんか」になります。
なんとなくトマトはこんな漢字なんだなと覚えておいてください。
中国になります。日本だと熊本県が一番多いです。

3つ目 和蘭芹

この漢字の野菜は「パセリ」になります。

この漢字の由来はオランダが関係しています。

馴染みのあるこの「パセリ」という言葉は実は英語で、和名が「オランダゼリ」といいます。

なぜ「オランダゼリ」という名前がついたのかは、江戸時代に日本へ初めてパセリを伝えたのがオランダ人だったからです。

そこからオランダを表す漢字である「和蘭」と、パセリはセリ科の植物のため「芹」が合わさり、「和蘭芹」となりました。

和名がオランダゼリだとしても、パセリをオランダゼリと呼ぶことはなさそうですね。

長野県になります。

4つ目 陸蓮根

この漢字の野菜は「オクラ」になります。

この漢字の由来は、まず「蓮根(レンコン)」という漢字が使われているのは、切ったときの断面がレンコンに似ているためで、「陸」という漢字が使われているのは、レンコンが水の中で育つのに対して、オクラは陸(土より上)で育つためになります。

そのため、オクラの漢字は「陸で育つレンコンに似た植物」で「陸蓮根(おかれんこん)」という漢字になりました。

ただ、オクラはアオイ科の植物で、レンコンはハス科の植物なので、似ているだけで仲間ではないです。

インドになります。

5つ目 鰐梨

この漢字の表すものはアボカド」になります。

この漢字の由来は、アボカドの皮がワニの背中の皮に似ているためといわれています。

また、漢字の読み方は「わになし」で、由来も読み方もなんだかそのまんまなので、一度聞いたら覚えていられそうですね。

と、ここでお気づきの方もいるかと思いますが、実はアボカド野菜ではなく果物になります。

一般的には野菜と勘違いされているそうで、私自身も野菜だと勘違いしていたので「野菜編」の漢字の最後に紹介させてもらいました。

皆さんも間違えないように覚えておきましょうね。

メキシコになります。国内にあるほとんどのアボカドがメキシコ産です。
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いかがでしたか?

普段なら漢字で見かけないだけあって、野菜の名前を言われても違和感しかないですよね。

これを機に普段カタカナで書いてあるものの漢字を調べてみたら、面白い発見があるかもしれませんよ。

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