「蜚蠊」←これは誰もが嫌うあの虫の漢字 虫編2文字の難読漢字5選

あなたはこの「蜚蠊」という漢字を見たことありますか?

あからさまに難しくて読めなそうな漢字ですが、この漢字はあのほとんどの人が嫌う虫の漢字になります。

誰もが嫌うと言ったら、なんとなく予想はつきませんか?

また、その他にも今回の記事では難しい虫編の漢字を5つ紹介してますので、何個読めるかチャレンジしてみてくださいね。

1個目の漢字 蜚蠊

1個目の漢字の読みは「ゴキブリ」になります。

この漢字の由来は「蜚」という漢字に「あぶらむし」や「とぶ」という意味があり、ゴキブリは飛ぶためこの漢字が使われています。

「蠊」という漢字はゴキブリの漢字に使われていること以外に明確な情報がなく、不明です。

また、ゴキブリの名前の由来については「ゴキカブリ」と呼ばれていたものが変化して「ゴキブリ」となりました。

確かにこう認識すると、なんだかこの漢字がゴキブリのように思えてきますね。

ゴキカブリを漢字で書くと「御器噛り」と書き、この「御器」とは食物を盛る器のことで、「噛り」はかぶりつくという意味があります。ゴキブリはお椀に残った残飯だけではなく、そのお椀にさえもかぶりついてしまうことからゴキカブリと名前がつけられました。

2個目の漢字 蚯蚓

2個目の漢字の読みは「ミミズ」になります。

この漢字の由来は、体を引いて通ったあとが丘のようになることからきています。

ミミズをそのまま表しているので、この漢字は分かりやすいですね。

また、ミミズの名前の由来は目がないというところから「めみえず」と呼ばれ、それが訛っていき「ミミズ」となっていったそうです。

光を感じる細胞があり、その光を避けるように暗いところへ進む性質があります。

3個目の漢字 蟷螂

3個目の漢字の読みは「カマキリ」になります。

この漢字の由来は、カマキリは車が近づいても逃げないというところからきています。

というのも、この漢字で使われている當郞」とは「とうろう」と読み、これは当たり屋という意味になります。

車から逃げないところが当たり屋のようだからこの漢字が使われているのです。

また、カマキリの名前の由来は「鎌を持ったキリギリス」という説があります。

車が来ても逃げないのは、ポジティブに言えば勇敢ですね。

カマキリの別名は拝み虫になります。理由は前脚を折りたたんでいる姿が拝んでいるように見えるからです。

4個目の漢字 蝸牛

4個目の漢字の読みは「カタツムリ」になります。

この漢字の由来は「咼」という漢字に「回転する」という意味があり、カタツムリが渦巻き模様の殻をもっていることからこの漢字が使われています。

また、「牛」という漢字が使われているのは、カタツムリの2本の触覚が牛の角のように見えるからです。

こうして由来を聞くと、この漢字がカタツムリって感じがしてきますね。

実は虫ではありません。カタツムリは貝の仲間で、タコやイカなどと同じである軟体動物になります。私は虫だと思っていたので驚きです。

5個目の漢字 蜻蛉

5個目の漢字の読みは「トンボ」になります。

しかし、物知りの人ならここでお気づきかと思いますが、この漢字は他にも「カゲロウ」と読むことができます。

なぜ「カゲロウ」と読むのかというと、カゲロウはトンボに似た生き物で、もともとはどちらともこの漢字で表記していました。

ただ、今はカゲロウにはちゃんと「蜉蝣」という漢字があるので、「蜻蛉」ではなく「蜉蝣」と表記するのが一般的になります。

また、トンボは昔、「トンバウ」と呼ばれていて「トン」が飛ぶ、「バウ」が棒という意味で「飛ぶ棒」となり、これが変化してトンボという名前になったという説があります。

飛ぶ棒とはそのまんま過ぎて驚きですね。

昔、雄略天皇(第21代天皇)の腕にアブがとまり、刺されたと思ったら前から来たトンボが自分より大きいアブをくわえて飛び去ったというエピソードから、トンボは強い虫勝つ虫という縁起のいい虫とされました。また、トンボは前進しかしないので、退却しない、背を向けないといったところから武将に愛され、鎧や兜などの装飾に用いられてました。

いかがでしたか?

なんだか虫編がついてる漢字は少し不気味なものが多いですね。

なかなか見る機会がないのですぐ忘れてしまいそうですが、パッと読めたらかっこいいと思いますので、ぜひ一つだけでも記憶の片隅に置いといてくださいね。

最新情報をチェックしよう!