皆さんはいつもカタカナやひらがなで見ている果物を漢字で見たことはありますか?
例えば「苺(イチゴ)」や「桃(もも)」などといった果物なら見かけますが、なかなか漢字で見かけることはありませんよね。
前回の記事では野菜の漢字を紹介しましたが、今回の記事ではあまり見かけない果物の漢字を5つ紹介します。
何個知ってる漢字があるかチェックしてみてください。
1つ目 茘枝
この漢字の果物は「ライチ」になります。
この漢字の由来はライチの原産地が中国の華南地方にあり、そこには昔、西方の異民族が住んでいた「大茘」という国があります。
ライチはそこから来た枝植物なので「茘枝」になったと言われています。
また、この漢字の読み方が本来は「レイシ」であり、なぜ「ライチ」と呼ばれるようになったかというと、ゴーヤが関係しています。
ゴーヤが沖縄から本州へ入ってきたときにゴーヤのことをレイシと呼んでいて、レイシが2つになってしまうことから、果物の方を「ライチ」、野菜の方を「ツルレイシ(ゴーヤやニガウリ)」と呼ぶようになりました。
そのため漢字を変換するときはレイシと打つと「茘枝」と出てきますよ。
2つ目 鳳梨
この漢字の果物は「パイナップル」になります。
この漢字の由来はパイナップルの葉の部分や、果皮が赤く、果肉が黄色であるところが中国神話の伝説の鳥である「鳳凰」の尾羽に見えるところからきています。
また、パイナップルの名前の由来は見た目が松ぼっくりに似ているため「松ぼっくりに似た果物」で、「pine(松)」と「apple(果物)」が合わさり「pineapple(パイナップル)」と呼ばれるようになりました。
松ぼっくりと言われれば、確かに似ているような気がしますね。
ちなみに「apple」という英語はもともとは果物という意味で、今はリンゴの英語として使われています。
3つ目 檬果
この漢字の果物は「マンゴー」になります。
この漢字の由来はマンゴーの発音に似た中国語を当て字にしています。
中国語では「檬がモン」、「果がカ」と読み、この「モンカ」を巻き舌気味で読むとマンゴーの発音に近くなるため、この漢字が使われているそうです。
また、マンゴーの漢字は他にもたくさんあり、「檬果」、「芒果」、「菴羅」、「菴摩羅」、「菴没羅」と5つあります。
あまりにも多く、難しい漢字しかないので覚えるのは困難ですね。
4つ目 火龍果
この漢字の果物は「ドラゴンフルーツ」になります。
この漢字の由来はドラゴンフルーツの果皮が龍のうろこのように見えるところからきています。
また、このドラゴンフルーツという名前の由来とは、ベトナムから輸出する際に中国語であるこの漢字を英語に直訳したものだと言われています。
他にも日本では「ピタヤ」、または「ピターヤ」とも呼んでいます。
この漢字は見た目通りなので読めた人が多いのではないかと思います。
5つ目 彌猴桃
この漢字の果物は「キウイ」になります。
この漢字の由来は「彌猴」という漢字が「アカゲザル」のことを意味し、キウイをアカゲザルが好んで食べることからこの漢字になったといわれています。
ちなみに「桃」は中国語で果物を意味します。
とても難しい漢字なので読める人は少ないと思います。
覚えておけば自慢できるかもしれませんね。
いかがでしたか?
なんとなく分かるような漢字もありましたが、ほとんどが言われないと分からない難しい漢字でしたね。
今回紹介した漢字を見かけたりすることや、使う機会なんかはあまりありませんが、ハナタカ知識として頭の片隅にとっておいてくださいね。