皆さんは、世界遺産が一番多い国がどこか知っていますか?
そもそも世界遺産が世界中にどのくらいあるのかというと、2023年1月時点で総数はなんと「1157件」もあり、一番多い国の世界遺産の数は58件になります。
一体どこの国が一番多く世界遺産があるのか、今回の記事では世界遺産の多い国ランキングTOP10を紹介していきます。
1位 イタリア
1位の国であるイタリアの世界遺産の数は「58件」になります。(写真:コロッセオ)
イタリアの有名な世界遺産には、コロッセオやフォロ・ロマーノなどの7つの建造物が含まれる「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」や、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた作品『最後の晩餐』がある「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」などがあります。
また、ローマにある世界最小の独立国であるバチカン市国は唯一、国自体が世界遺産に登録されています。
国ごと世界遺産になっているのはすごいですね。
2位 中華人民共和国(中国)
2位の国である中国の世界遺産の数は「56件」になります。(写真:万里の長城)
中国の有名な世界遺産と言ったら、やはり世界最長の城壁である「万里の長城」でしょう。
その万里の長城の公式な総延長は「21196.18km」あると2012年6月5日に中国の国家文物局から発表されました。
地球一周が約40,000kmなので、万里の長城は地球半周分もの長さがあるということですね。
3位 ドイツ
3位の国であるドイツの世界遺産の数は「51件」になります。(写真:ケルン大聖堂)
ドイツの有名な世界遺産には、世界最大のゴシック様式の建築物である「ケルン大聖堂」や、音楽家バッハの生誕の地として知られるドイツ中部の都市アイゼナハにある「ヴァルトブルク城」などがあります。
また、ケルン大聖堂の大きさは、高さが157m、奥行きが114m、幅が86mもあり、高さ157mは40階建てのビルくらいの高さもありますよ。
4位 スペイン
4位の国であるスペインの世界遺産の数は「49件」になります。(写真:サグラダ・ファミリア)
スペインの有名な世界遺産には、未完成のまま世界遺産に登録された建築家アントニ・ガウディ作の「サグラダ・ファミリア」や、イスラム建築の最高傑作と言われる「アルハンブラ宮殿」などがあります。
サグラダ・ファミリアは、着工から100年以上が経った現在も建築中で、2026年に完成される予定となっています。
4位 フランス
同じく4位の国であるフランスの世界遺産の数は「49件」になります。(写真:エッフェル塔)
フランスの有名な世界遺産には、フランスの首都パリにある「エッフェル塔」や、マリー・アントワネットが過ごした「ヴェルサイユの宮殿と庭園」などがあります。
エッフェル塔に塗装されているブロンズ色はエッフェルブラウンと呼ばれ、パリの風景に溶け込みやすいように3つの色調が使い分けられており、サビを防ぐために7年ごとの塗り替え作業が必要となっています。
6位 インド
6位の国であるインドの世界遺産の数は「40件」になります。(写真:タージ・マハル)
インドの有名な世界遺産と言ったら、インドの代名詞とも呼ばれる世界遺産「タージ・マハル」があります。
タージ・マハルとは、世界一美しいと言われるお墓であり、ムガール帝国の第五代皇帝シャー・ジャハーンが妻であるムムターズ・マハルのために建設されました。
こんなに綺麗な建物がお墓とは驚きですね。
7位 メキシコ
7位の国であるメキシコの世界遺産の数は「35件」になります。(写真:カスティーヨ)
メキシコの有名な世界遺産には、マヤ文明の古代遺跡である「チチェン・イッツァ」や、メキシコ連邦庁舎やメトロポリタン大聖堂などが並ぶ「メキシコシティ歴史地区」などがあります。
チチェン・イッツァとは、広大なジャングルの中に数多くの遺跡群があり、その中でも代表的な遺跡がマヤの最高神ククルカンを祀るピラミッド「カスティーヨ」になります。
ピラミッドには91段もの階段がそれぞれ4面にありますが、それらをすべて合わせると364段となり、一番上の神殿の1段を足すと365段になります。
それが1年を表していたと考えられていたため、別名『暦のピラミッド』とも呼ばれています。
8位 イギリス
8位の国であるイギリスの世界遺産の数は「33件」になります。(写真:ウエストミンスター宮殿)
イギリスの有名な世界遺産と言ったら、ロンドンにある「ウエストミンスター宮殿、ウエストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会」があります。
ウエストミンスター宮殿には、ロンドンの象徴である「ビックベン」がありますが、ビッグベンとは愛称で呼ばれているだけで、正式名称は「エリザベスタワー」といいます。
また、もともとは時計塔に対してビックベンと呼んでいたわけではなく、時計塔に付いている大きな鐘のことをビックベンと呼んでいました。
ちなみに、日本の学校のチャイムである「キーン、コーン、カーン、コーン」というメロディはビックベンが由来で、この曲の正式名称は「ウエストミンスターの鐘」といいます。
9位 ロシア
9位の国であるロシアの世界遺産の数は「30件」になります。(写真:バイカル湖)
ロシアの有名な世界遺産には、モスクワの「クレムリンと赤の広場」や、世界最古の湖「バイカル湖」があります。
バイカル湖とは、シベリアにある三日月形の湖で、世界最古の湖であり、世界一深い湖であり、世界一の透明度を誇ります。
また、最も深いところで1700mあり、バイカル湖の水量は地球上の凍っていない淡水の2割に相当すると言われています。
10位 イラン
10位の国であるイランの世界遺産の数は「26件」になります。(写真:ペルセポリス)
イランで有名な世界遺産には、イラン南部のファールス州にある「ペルセポリス」や、首都テヘランにある「ゴレスターン宮殿」などがあります。
その中でも「イスファハンのイマーム広場」という世界遺産であるイスファハンは、古くからの政治・文化・交通の拠点であり、当時の繁栄は「イスファハンは世界の半分」と言われるほど繁栄を極めていました。
いかがでしたか?
こうして世界遺産を見ていると本物を見にいきたくなってきますね。
もっといろんな国の世界遺産が気になる人はぜひ調べてみてください。