サンキューハザードは必要なのか 運転中のマナーと言われるもの

  • 2020年4月5日
  • 2021年8月29日
  • 交通

車の運転中に”ありがとうの気持ち”を後続車に伝える「サンキューハザード」というものがあります。

これは道を譲ってもらった時などにハザードランプを何回かつけることで後続車にお礼を伝える方法の一つです。

最近では、運転のマナーのようなものになっていて、譲ってもらったらハザードをつけるのが常識のようになっているように感じます。

しかし、この運転マナーがそこまで重要なことなのか疑問に思いませんか?

譲ってもらったら必ずしなくてはいけないことなのでしょうか。

この記事では、このような不安な点をひっくるめて、「サンキューハザード」について解説します。

いつから「サンキューハザード」ができたのか

昔では、車内で手を挙げて後続車にお礼の気持ちを伝えたり、軽いクラクションを「プッ」と鳴らすことによりお礼を示していました。

しかし、今ではプライバシーガラスを使用している車が増え、後ろからだと見えにくくなってしまったため、サンキューハザードが使われるようになったと言われています。

また、クラクションもあまりいい印象を与えません。悪い意味に勘違いされてしまいます。

いつの間にかこのサンキューハザードが主流となり、マナー化している一方で、この行為に対して深い賛否両論があるんです。

ハザードランプの本来の使い方とは?

そもそも、ハザードランプの正式名称は「非常点滅表示灯」といいます。

その名のとおり、ハザードランプというのは、事故や故障などの危険な状態のことを他者に知らせるための合図として使われます。

その他にも、渋滞の最後尾を知らせる場合や、駐車場で空きスペースに停めるためにバックする際「私は後ろに動きます」とサインを出すために使われます。

一見、マナーのために使っているハザードでも、本来は”ありがとう”の気持ちを伝えるためのものではないのです。

賛否両論する理由とは?

今説明したように、サンキューハザードは本来の使い方とは間違った使い方になってしまいます。

そのため、”ありがとう”の気持ちを伝えるために使っても、後続車の方に何かあったのかもしれないと勘違いさせてしまう恐れがあります。

実際に、サンキューハザードした車に驚き、後続車がブレーキを踏んで、その後ろの車から追突されたという事故が昔にありました。

なので、「お礼のために使いマナーに気遣う派」と「サンキューハザードを使うと勘違いして危ないと感じる派」でバッサリ別れてしまうのです。

どちらの意見も賛成したくなりますが、実際のところどちらが正しいのか分からないですよね。

サンキューハザードはしたほうが良いのか?

この「したほうがいい派」と「したら危ない派」の両方の意見はどちらも正しいと言えます。

しかし私としては、サンキューハザードはしたほうがいいのではないかと思います。

理由としては、マナーの一環としてやっているこの行為が、煽り運転を未然に防いでいると思うからです。前に割り込まれた時など、サンキューハザードがあるのとないのとでは大きく差があると思います。

実際に私も、合流などで前に譲ってあげた時に、ハザードランプがつかないと「ハザードくらいつけろよ」なんて気持ちになることがたまにあります。

危ないと思うよりも、運転中のマナーに対する気持ちのほうが高くなりがちなのかもしれませんね。

ですが、ハザードの使い方によっては誤解を招く恐れもあるので上手な使い方を覚えましょう。

サンキューハザードの上手な使い方について

ここでは主に、点滅の回数についてお話しします。

まず、「ハザードランプをただつければいいんでしょ」って考えはやめましょう。

確かに「つけたからいいじゃん」と思いたくもなりますが、つけ方によっては誤解されてしまうかもしれません。

たとえば、一回の点滅の場合は、投げやりな感じがあります。

「つければいいんでしょ」みたいなめんどくさそうにつけてるイメージが強く、本当に”ありがとう”の気持ちがそこにはあるのかな?と思ってしまいますね。

これでは、サンキューハザードのサンキューが無くなっています。

なら、たくさん点滅させたらどうよ?って思いますよね。それもそれであまり良くないですね。

確かに一回よりは良いですが、ずっと点滅させていると消すの忘れたんじゃないかと思われるかもしれません。

また、先ほど言ったように、ハザードランプを長くつけていると故障などの誤解を与えてしまいます。

なので、この二つの点を踏まえて、サンキューハザードの点滅の回数は「2〜3回」がちょうど良いと思います。

そのくらいの回数なら次の運転動作への対応の支障もそこまでありません。

後ろのドライバーに、2〜3回点滅させれば充分気持ちが伝わると思いますよ。

まとめ

ここで記事の内容を簡単にまとめます。

  • サンキューハザードとは、後ろのドライバーに感謝するために、ハザードランプを数回点滅させる動作のことである。
  • サンキューハザードに対して賛否両論あるが、した方が良いと思う。
  • サンキューハザードする場合は、2〜3回の点滅がベストで、後ろに誤解を与えないようにする。

最後になりますが、このサンキューハザードをしても違反にはならないので安心して使ってください。

私も日常の運転で、合流や車線変更させてもらってときはサンキューハザードを欠かさずしてます。

やっぱりしたほうが、相手も自分も気持ち良い運転が出来ますからね。

これを機にサンキューハザードを使ってみてはいかがでしょうか。

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